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スノーロワイヤルで最後に死んだ人は誰?ラストのアバランチを解説

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こんにちは、物語の知恵袋のふくろうです。

『スノー・ロワイヤル』を観ていて、最後の最後に「え、この人は誰だったっけ?」となった人も多いのではないでしょうか。

私もこの映画を観たとき、ヴァイキングが倒され、ネルズとホワイト・ブルが除雪車に乗ったところで物語は終わったものだと思っていました。ところが、その直後に空からパラグライダーの男が現れ、まさかの形で死亡します。

この最後に死んだ人物はアバランチです。ホワイト・ブル一味のメンバーで、本名はクレメント・“アバランチ”・スケナドア。映画の途中でもパラグライダーを楽しんでいた人物なので、ラストだけ突然登場した知らない男ではありません。

しかも、このラストを理解すると『スノー・ロワイヤル』が普通の復讐アクションではなく、最後までブラックユーモアを貫いた映画だったことがよく分かります。

この記事でわかること

  • スノー・ロワイヤルで最後に死んだ人物

  • 最後のパラグライダーの男アバランチの正体

  • ヴァイキングやネルズたちが最後どうなったのか

  • アバランチの死とラストシーンの意味

スノーロワイヤルで最後に死んだ人は誰?

まずは一番気になる「結局、最後に死んだのは誰なのか」から確認していきます。

クライマックスでは大量の登場人物が死亡するため少し分かりにくいのですが、映画全体で最後に死亡する人物と、最終決戦で倒される主要な悪役は別人です。

アバランチが最後の死者

『スノー・ロワイヤル』で最後に死んだ人はアバランチです。

正式な名前はクレメント・“アバランチ”・スケナドア。演じているのはミッチェル・サドルバックです。

アバランチは、トム・ジャクソン演じるホワイト・ブルが率いる先住民側の組織に所属しています。

クライマックスではヴァイキング一味とホワイト・ブル一味が激しい銃撃戦を繰り広げますが、アバランチはその戦いの中心にはいません。その頃、彼はパラグライダーで雪山の上空を飛んでいます。

そして銃撃戦が終わり、ヴァイキングも死亡。ネルズとホワイト・ブルが一台の除雪車に乗り、静かな雪道を走り始めます。

「これで終わりかな」と思った瞬間、空からアバランチが接近。ネルズが動かしていた巨大な除雪車の進路へ入り、そのまま巻き込まれて死亡します。

結論を簡単に言うと、最終決戦で死亡する重要人物はヴァイキングですが、映画で本当に最後に死ぬ人物はアバランチです。

この違いを押さえておくと、ラストで「ヴァイキングじゃなかったの?」と混乱しません。

人物 最後どうなった?
アバランチ 除雪車に巻き込まれて死亡。映画最後の死者
ヴァイキング ホワイト・ブルに撃たれて死亡
ネルズ 生存し、除雪作業へ戻る
ホワイト・ブル 生存し、ネルズの除雪車に乗る
ライアン 生存
カイル 物語序盤で殺害される
ブロック ヴァイキング側に殺害される
デクスター ヴァイキングに殺害される

ラストの流れについては、Netflix Tudumでもアバランチがパラグライダー中にネルズの除雪車へ巻き込まれる結末として説明されています。(出典:Netflix Tudum「Cold Pursuit Ending, Explained」)

最後のパラグライダーは誰?

「最後のパラシュートの人は誰?」という疑問も多いところですが、正確にはパラシュートではなくパラグライダーです。

その人物が先ほど紹介したアバランチ。

ラストだけ見ると、まるで何の説明もなく空から知らない男が降ってきたように見えます。ですが実際には、アバランチがパラグライダーをしている場面は途中で一度描かれています。

つまり、最後の事故は完全な唐突展開ではありません。

本筋と関係なさそうに見えた「パラグライダーを楽しむ男」という描写が、最後の最後で回収されるわけです。

ただし、「なぜアバランチだけパラグライダーをしていたのか」という理由について、映画の中で詳しい説明はありません。

彼が空を飛んでいること自体が物語上の重要任務だったわけでもなく、むしろ銃撃戦の裏で一人だけのんびりしているというズレが笑いにつながっています。

そして、その「戦いから離れていた人物」が戦いの終わった後に事故死する。

この何とも言えない不条理さが『スノー・ロワイヤル』らしいんですよね。

◆ふくろうのワンポイント
私も初見では「この人、誰だっけ?」と一瞬なりました。ただ、途中のパラグライダー場面を思い返すとちゃんと前振りがあります。シリアスな復讐劇のラストでこの回収をしてくるところが、本作のかなり好きな部分です。

ヴァイキングは先に死亡する

映画『スノー・ロワイヤル』で血の付いた金属部品を確認するヴァイキング
イメージ:映画『スノー・ロワイヤル』で血の付いた金属部品を確認するヴァイキング

アバランチと混同しやすいのが、トム・ベイトマン演じるヴァイキングです。

ヴァイキングはネルズの息子カイルを殺した犯罪組織のボスであり、物語における最大の敵と言っていい人物。

そのため「最後に倒される人=ヴァイキング」と記憶していても不思議ではありません。

クライマックスでは、ネルズの仕事場を舞台にヴァイキング一味とホワイト・ブル一味の銃撃戦が始まります。

大量の部下が死亡する中、ヴァイキングは車で逃げようとします。

しかしネルズは、自分が普段から扱っている大型の重機を利用。ヴァイキングの車を動けない状態にして逃走を阻止します。

そこへ現れるのがホワイト・ブルです。

ホワイト・ブルもまた、ヴァイキングによって一人息子ベビー・ホークを殺された父親でした。

そしてホワイト・ブルはヴァイキングを銃撃。ヴァイキングはここで死亡します。

つまりネルズが直接ヴァイキングを射殺したわけではありません。

息子カイルを失ったネルズがヴァイキングの逃走を止め、息子ベビー・ホークを失ったホワイト・ブルが最後の一撃を与える。

二人の父親の復讐が、同じ相手に重なる形になっています。

その後にアバランチの事故死があるため、死亡順で見ると「ヴァイキング→アバランチ」です。

ネルズとホワイトブルは生存

最終決戦の後、ネルズとホワイト・ブルはどちらも生き残ります。

ここも少し不思議な場面ですよね。

ホワイト・ブルはヴァイキングを倒した後、ネルズが運転する除雪車へ乗り込みます。

しかも一度はネルズへ銃を向けます。

普通のアクション映画なら、ここから「最後の敵との戦い」が始まってもおかしくありません。

ところがホワイト・ブルは撃ちません。

二人はそのまま同じ除雪車に乗って雪道を進んでいきます。

なぜでしょうか。

映画の中で二人が長々と気持ちを説明することはありません。それでも、二人の共通点を考えれば意味は見えてきます。

ネルズは息子カイルを失いました。

ホワイト・ブルは息子ベビー・ホークを失いました。

そして二人の息子の死には、どちらもヴァイキングの組織が関わっています。

二人は敵というより、同じ男によって息子を奪われた父親同士になったわけです。

ここを「完全に和解した」「友人になった」とまで言い切る必要はないと思います。

ただ、復讐の対象だったヴァイキングが死んだ後、二人にはさらに殺し合う理由が残っていません。

そこで言葉をほとんど交わさず、同じ除雪車に乗って去る。この乾いた終わり方も、本作らしいところです。

ライアンは最後まで生き残る

ヴァイキングの息子ライアンも生き残ります。

物語の終盤でネルズはライアンを誘拐します。

父親ヴァイキングをおびき出すためです。

ネルズ自身も息子を殺されているので、「復讐としてライアンまで殺すのでは?」と思わせる展開ですが、そうはなりません。

ネルズはライアンに食事を与え、会話をし、寝る前には本まで読んであげます。

しかもネルズが選ぶのは普通の絵本ではなく除雪機械のカタログ。

私はここでかなり笑ってしまいました。

誘拐犯と人質というより、おじいちゃんと孫のような空気になっているんですよね。

ライアンも機械に興味を示し、ネルズは除雪車に乗せてやると約束します。

ここにはヴァイキングとネルズの違いも見えます。

ヴァイキングは自分の息子を大切にする一方、他人の息子ベビー・ホークを報復の道具として殺します。

ネルズはヴァイキングを憎んでいますが、その憎しみをライアンへそのまま向けません。

結果としてライアンは最後まで生き残り、父親たちの復讐合戦から切り離されます。

ラストまでの流れを時系列で確認

映画『スノー・ロワイヤル』で作業場の女性警察官と向き合うネルズ
イメージ:映画『スノー・ロワイヤル』で作業場の女性警察官と向き合うネルズ

人物が多いので、最後の流れを一度つなげておきます。

すべての始まりは、ネルズの息子カイルがヴァイキングの麻薬組織によって殺されたことでした。

ネルズはスピード、リンボ、サンタと関係者をたどりながら一人ずつ殺していきます。

ところがヴァイキングは、一般の除雪作業員であるネルズが犯人だとは思いません。

そこで敵対するホワイト・ブル一味の攻撃だと勘違いします。

そして報復としてホワイト・ブルの息子ベビー・ホークを殺害。

これが大失敗でした。

息子を殺されたホワイト・ブルは「息子には息子を」とヴァイキングへの復讐を開始します。

一方、ネルズもヴァイキング本人へ近づこうとします。

兄ブロックや殺し屋エスキモーまで巻き込まれ、ネルズ一人の復讐だったはずの事件がどんどん大きくなっていきます。

やがてネルズはヴァイキングの息子ライアンを誘拐。

ヴァイキング一味もネルズの正体を知り、ネルズの仕事場へ向かいます。

さらに、ヴァイキングに恋人デクスターを殺されたマスタングが裏切り、ホワイト・ブル側にも居場所が伝わります。

こうしてネルズ、ヴァイキング一味、ホワイト・ブル一味が同じ場所へ集合。

激しい銃撃戦によって双方の構成員が次々と死亡します。

最後に逃走しようとしたヴァイキングをネルズが重機で止め、ホワイト・ブルが射殺。

ネルズとホワイト・ブルは生存し、同じ除雪車で走り去ります。

そして最後の最後、パラグライダーをしていたアバランチが除雪車に巻き込まれて死亡。

復讐劇が終わった後に、もう一人だけ死者を追加して映画は締めくくられます。

スノーロワイヤルで最後に死んだ人と結末を考察

ここからは、なぜアバランチの死がラストに置かれたのかを中心に見ていきます。

『スノー・ロワイヤル』は大量の死者が出る映画ですが、死をひたすら重苦しく描く作品ではありません。むしろ真面目な登場人物たちが真剣に復讐すればするほど、状況が馬鹿馬鹿しい方向へ転がっていくブラックコメディです。

アバランチの死は伏線回収

アバランチの事故死を単純に「突然のギャグ」と見るだけでも十分面白いのですが、途中にパラグライダーの場面があることを考えると、きちんと前振りを置いたオチでもあります。

アバランチはホワイト・ブル一味の一員なのに、仲間たちが命をかけた抗争へ向かう間も空を飛んでいます。

この時点ですでに少しおかしい。

誰もが復讐や組織のメンツに命をかけている世界で、一人だけパラグライダー。

そして、そのおかげで銃撃戦を回避したように見えます。

「結果的にこの人だけ助かったのか」と思わせておいて、全部終わった後で除雪車に巻き込まれるわけです。

しかも彼を直接狙っている人物はいません。

ネルズもアバランチを殺そうとしているわけではなく、ホワイト・ブルも当然そんなことを望んでいません。

ただ偶然そこへ降りてきて、事故によって死ぬ。

だからこそ不条理なんです。

ネルズの復讐によって始まった物語では、誰かが誰かを殺すたびに理由があります。

カイルを殺されたから復讐する。

部下を殺されたと思って報復する。

息子を殺されたから相手の息子を狙う。

恋人を殺されたからボスを裏切る。

そんな「理由のある死」が延々と続いた後、最後だけほとんど理由のない事故死。

復讐の理屈を積み重ねてきた映画が、最後にその理屈自体を笑い飛ばしているようにも見えます。

死亡テロップが示す作品の色

『スノー・ロワイヤル』で忘れられないのが、人が死ぬたびに画面が切り替わり、死亡した人物の名前や通称などが表示される演出です。

最初の数回は「変わった演出だな」と感じる程度かもしれません。

ところが死者が増えるにつれて、だんだん別の意味を持ち始めます。

復讐する。

一人死ぬ。

黒い画面になる。

名前が出る。

また物語へ戻る。

そして、また誰かが死ぬ。

この繰り返し自体がリズムになっていくんです。

普通なら人が殺される場面は物語を重くするはずなのに、本作では「また出た」と感じるようになり、ブラックな笑いへ変わっていきます。

私が観ていて特に面白かったのもここでした。

登場人物たちは本気です。ネルズも、ヴァイキングも、ホワイト・ブルも笑わせようとして行動しているわけではありません。

それなのに、復讐と勘違いが積み重なり、死者の名前まで律儀に表示されることで、状況そのものがコメディになっています。

その流れを考えれば、アバランチの死亡は作品全体の演出を締めるのにぴったりです。

「もう死者は出ないだろう」と油断した観客に、最後の死亡テロップを追加する。

いかにもこの映画らしい終わり方でした。

復讐が別の復讐を生んでいく

映画『スノー・ロワイヤル』で雪原からライフルを構えるネルズ
イメージ:映画『スノー・ロワイヤル』で雪原からライフルを構えるネルズ

この映画を振り返ると、ネルズが最初に望んでいたこと自体は非常に単純です。

息子カイルを殺した人物に報いを受けさせたい。

それだけでした。

ところがネルズがヴァイキングの部下を一人ずつ殺したことで、ヴァイキングがホワイト・ブルを疑います。

ヴァイキングは報復としてベビー・ホークを殺害。

すると今度はホワイト・ブルが復讐を開始します。

さらにヴァイキングは抗争を終わらせるため、自分の部下デクスターへ罪を押し付けて殺害。

それによってデクスターと関係を持っていたマスタングの裏切りまで招きます。

一つ問題を解決しようとするたびに、次の敵と次の復讐が生まれる。

完全にドミノ倒しです。

しかも、その最初のドミノを倒したネルズ自身は、ここまで大きな抗争になることを望んでいたわけではありません。

私はこの映画を観終えたとき、「リーアム・ニーソンが敵を全部倒す復讐映画」というより、一人の父親の復讐をきっかけに周囲の人間が勝手に自滅していく映画という印象が残りました。

ネルズは間違いなく原因の一つです。

ただし彼一人ですべてを動かしているわけではない。

ヴァイキングの思い込み、犯罪組織のプライド、ホワイト・ブルの怒り、マスタングの恋人への思い。それぞれが勝手に次の暴力を生んでいきます。

だから最後に残るのは、爽快な「復讐達成」だけではありません。

こんなに大勢死ぬ必要があったのか、という馬鹿馬鹿しさまで残ります。

ネルズが仕事へ戻る意味

映画『スノー・ロワイヤル』で雪山の除雪車を運転するネルズ
イメージ:映画『スノー・ロワイヤル』で雪山の除雪車を運転するネルズ

ヴァイキングが死亡した後、ネルズは再び除雪車へ戻ります。

ホワイト・ブルから何をしているのかという趣旨で尋ねられ、ネルズは英語版で“My job.”と答えます。

日本語にすれば「仕事だ」という短い言葉。

この一言はかなり印象的です。

ネルズは物語の最初から、除雪作業をする普通の男でした。

元CIAでも元特殊部隊でもありません。

裏社会にいたのは兄ブロックで、ネルズ自身は模範市民として表彰されるような人物です。

リーアム・ニーソン主演というだけで『96時間』のような無敵の主人公を想像すると、かなり印象が違います。

敵を殴れば自分の手も痛める。

死体処理について犯罪小説を参考にする。

殺しの専門家ではない男が、自分なりの方法で復讐しているんですね。

だからこそ、最後に「仕事だ」と答えて除雪へ戻る場面が効いてきます。

復讐者ネルズとして特別な人生を始めるのではありません。

すべてが終われば、また雪をどかす。

物語の最初と最後を除雪作業でつなぐことで、異常な出来事の後にも日常は続くことが伝わってきます。

同時に、除雪車はネルズ自身を象徴する道具にも見えます。

道路をふさいでいる雪を淡々と取り除くように、ネルズは息子の死に関係した犯罪者を一人ずつ取り除いていきました。

これは映画内で明確に説明された意味ではありませんが、除雪作業と復讐が重なって見えるのも面白いところです。

父親三人で見ると結末が分かる

ラストを理解するうえでは、ネルズ、ヴァイキング、ホワイト・ブルという三人の父親を比べると分かりやすいです。

ネルズは息子カイルを失います。

ホワイト・ブルは息子ベビー・ホークを失います。

ヴァイキングには息子ライアンがいます。

三人とも「息子」が物語を動かしているんですね。

しかし行動は違います。

ヴァイキングは自分の息子ライアンについては食事や教育まで細かく口を出すほど大切にします。

その一方、敵への警告としてホワイト・ブルの息子を殺すことにはためらいません。

ネルズもライアンを誘拐しますが、子ども本人を殺すことはしません。

そしてホワイト・ブルは「息子には息子を」とライアンを狙います。

同じ父親でも、子どもと復讐の関係がそれぞれ違います。

最終的に死亡する父親はヴァイキングだけ。

ネルズとホワイト・ブルは、それぞれ息子を失ったまま生き残ります。

この二人が同じ除雪車に乗る場面を考えると、単に「敵の敵は味方だから仲良くなった」という話ではありません。

復讐を達成しても息子は戻ってこない。

二人ともその事実を抱えたまま、雪道を先へ進むことになります。

その直後にアバランチが死ぬからこそ、しんみりした感動だけにはならない。このバランスが絶妙です。

原作映画にも通じるブラックさ

『スノー・ロワイヤル』には小説の原作があるわけではありません。

元になったのは2014年のノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』です。

原題は『Kraftidioten』、英題は『In Order of Disappearance』。

興味深いのは、オリジナル版を監督したハンス・ペテル・モランドが『スノー・ロワイヤル』も自ら監督していることです。

つまり他の監督が作り直したリメイクではなく、監督自身によるセルフリメイク。

日本の公式商品情報でも、この関係が紹介されています。(出典:KADOKAWA『スノー・ロワイヤル』作品情報)

そのため本作の、

人が死ぬたびに名前を表示する演出。

雪に覆われた静かな土地。

復讐が勘違いによって大規模な抗争へ変わる展開。

深刻な出来事なのにどこか笑えてしまう感覚。

こうした要素は『スノー・ロワイヤル』だけに偶然生まれたものではありません。

むしろ「シリアスな復讐劇をブラックコメディとして描く」という発想そのものが、この物語の核になっています。

◆ふくろうのワンポイント
リーアム・ニーソン主演だから本格的な復讐アクションを期待すると、かなり変な映画に見えるかもしれません。私は途中から「これは無双を見る映画じゃないな」と気づいてから一気に楽しくなりました。登場人物が真剣であればあるほど笑えてくるタイプの作品です。

アバランチの死は何を意味する?

では、最後のアバランチの死亡にはどんな意味があるのでしょうか。

映画内で監督の意図が直接説明されるわけではないので、ここは事実と考察を分けて見る必要があります。

まず事実として言えるのは、アバランチは途中からパラグライダーをしており、銃撃戦には参加せず、最後にネルズの除雪車へ巻き込まれて死亡するということです。

そのうえで私が感じたのは、「復讐に意味を求めすぎること自体を笑うラスト」だということでした。

それまでの死には理由があります。

カイルの死がネルズを動かす。

ネルズの殺人をヴァイキングが誤解する。

ベビー・ホークの死がホワイト・ブルを動かす。

デクスターの死がマスタングの裏切りにつながる。

すべてが原因と結果でつながっています。

ところが最後のアバランチだけは、その巨大な復讐の連鎖から少し外れたところで死にます。

銃弾ではない。

誰かに処刑されたわけでもない。

仇を討たれたわけでもない。

ただ飛んできて、除雪車に巻き込まれる。

ここまで復讐の理由を積み上げてきた映画が、最後だけ「死ぬときはこんなものかもしれない」と言わんばかりの事故で終わるのが妙におかしいんです。

しかも、ネルズの本来の仕事道具である除雪車が最後の死を生み出してしまいます。

英雄的な決着でも悲劇的な余韻でもなく、かなり悪趣味な笑いで締める。

私はこの場面を見て、「最後まで徹底してこのノリなんだな」と妙に納得しました。

スノーロワイヤルのよくある質問

Q1. スノーロワイヤルで最後に死んだ人は誰ですか?

A. 最後に死んだ人は、ホワイト・ブル一味のアバランチです。本名はクレメント・“アバランチ”・スケナドア。パラグライダーで飛んでいたところ、ラストでネルズの除雪車に巻き込まれて死亡します。ヴァイキングはその少し前に死亡しています。

Q2. 最後のパラシュートの人は誰ですか?

A. 検索ではパラシュートと表現されることがありますが、正確にはパラグライダーです。飛んでいる人物はホワイト・ブルの部下アバランチ。途中でもパラグライダーを楽しんでいる姿が描かれているので、最後だけ突然登場した人物ではありません。

Q3. ヴァイキングは誰に殺されたのですか?

A. ヴァイキングを最終的に撃って殺すのはホワイト・ブルです。ネルズが重機を使ってヴァイキングの逃走を阻止し、その後、息子ベビー・ホークの仇を討つ形でホワイト・ブルが銃撃します。

Q4. ホワイト・ブルとネルズは最後どうなりますか?

A. 二人とも生存します。ホワイト・ブルはネルズの除雪車へ乗り、一度は銃を向けますが撃ちません。二人ともヴァイキングによって息子を失った父親であり、共通の敵が死んだ後はそれ以上争わず、同じ除雪車で雪道を進みます。

Q5. ヴァイキングの息子ライアンは死にますか?

A. ライアンは死亡しません。ネルズに誘拐されますが危害を加えられず、最後まで生存します。ネルズはヴァイキングへ強い復讐心を持っていますが、その憎しみを罪のないライアンへ向けることはありません。

スノーロワイヤルで最後に死んだ人まとめ

『スノー・ロワイヤル』で最後に死んだ人はアバランチです。

ホワイト・ブル一味のメンバーで、本名はクレメント・“アバランチ”・スケナドア。途中からパラグライダーを楽しんでおり、ヴァイキングたちの最終決戦にはほとんど関わりません。

クライマックスではネルズとホワイト・ブルの復讐がヴァイキングの死によって決着します。

ヴァイキングはホワイト・ブルに撃たれて死亡。

ネルズ、ホワイト・ブル、ライアンは生存。

そしてネルズとホワイト・ブルが除雪車で雪道を進み始めた直後、アバランチがパラグライダーでその進路へ入り、除雪車に巻き込まれて死亡します。

つまり、「クライマックスで最後に倒される主要人物」はヴァイキング、「映画全体で最後に死ぬ人物」はアバランチです。

この最後の事故は、本作を象徴するブラックユーモアでもあります。

息子を殺された父親の復讐という重い物語から始まりながら、ネルズの行動を敵組織が勘違いし、その報復が別の復讐を生み、気づけば当初とは比べものにならないほど多くの人間が死んでしまう。

そして全部終わったと思った瞬間、さらにもう一人。

私が『スノー・ロワイヤル』を観て面白いと感じたのも、この徹底した馬鹿馬鹿しさでした。

リーアム・ニーソンが無敵の殺人マシンとして敵を倒していく映画というより、一人の普通の父親が最初のドミノを倒した結果、周囲の人間たちが復讐と勘違いによって勝手に崩れていく物語なんですよね。

最後のアバランチまで含めて見ると、『スノー・ロワイヤル』はシリアスな復讐映画の形を借りながら、最後の最後までブラックコメディとして走り切った作品だったと思います。

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