2002年に公開されたイギリス映画『28日後…』は、従来のゾンビ像を刷新したポストアポカリプス作品として、ホラー映画史における重要な位置づけを確立した。物語のあらすじは、昏睡状態から目覚めた男・ジムが無人のロンドンを彷徨う衝撃的な幕開けから始まり、レイジ・ウイルスによる社会崩壊と、暴走する感染者たちの恐怖を描いていく。 だが真に恐ろしいのは、感染ではなく倫理を失った人間こそが最恐であるというメッセージだ。軍施設での暴力や支配の描写を通して、人間の本性を暴き出すこの作品は、ジャンルを超えた深い考察の対象とな ...