
こんにちは。訪問いただきありがとうございます。物語の知恵袋、運営者のふくろうです。
fall/フォールのネタバレを調べているあなたは、結末までのあらすじだけでなく、ハンターが死亡したタイミングや、その後に現れるハンターが幻覚だったことを示す伏線も気になっているのではないでしょうか。
本作は、地上600メートルのB67テレビ塔に取り残された女性2人を描くサバイバルスリラーです。ただ高い場所から脱出するだけではなく、143のタトゥーから判明するダンの浮気、ドローンによる救助作戦、ハゲワシを食べる場面、父親と再会するラストまで、後半に向けて驚きの展開が続きます。
この記事では、fall/フォールのあらすじを結末まで時系列で整理したうえで、ハンターの死亡と幻覚の伏線、ダンとの関係、ハゲワシが象徴する意味を分かりやすく考察します。
この記事でわかること
- 結末までのネタバレあらすじ
- ベッキーとハンターの人物像
- ハンターの死亡と幻覚の伏線
- ラストやハゲワシが示す意味
fall/フォールのネタバレ解説|あらすじと登場人物・キャストと見どころ
まずは作品情報や登場人物を整理しながら、ベッキーたちがテレビ塔に登った理由と、地上600メートルで遭難するまでの経緯を振り返ります。後半の伏線考察を理解するためにも、物語の流れをここで押さえておきましょう。
fall/フォールの作品情報と続編
| タイトル | FALL/フォール |
|---|---|
| 原題 | Fall |
| 公開年 | 2022年 |
| 制作国 | アメリカ・イギリス |
| 上映時間 | 107分 |
| ジャンル | サバイバルスリラー |
| 監督 | スコット・マン |
| 主演 | グレイス・キャロライン・カリー |
fall/フォールは、夫を事故で亡くした女性が親友と超高層テレビ塔へ登り、頂上に取り残されるサバイバルスリラーです。高所ならではの恐怖はもちろん、主人公の再生や親友との隠された過去も描かれています。ここでは、作品の特徴やキャスト、続編情報をまとめて紹介します。
高所恐怖だけではない物語
物語の舞台は、地上600メートルにそびえるテレビ塔の狭い足場です。逃げ場のない極限状況に加え、夫を失った悲しみや親友との複雑な関係が描かれるため、単なる高所パニック映画では終わりません。
生きることを諦めかけていた主人公が、恐怖と向き合いながら再び前を向いていく姿も、本作の大きな見どころです。
主要キャストと登場人物
主人公ベッキーを演じるのはグレイス・キャロライン・カリー、親友ハンター役はヴァージニア・ガードナーです。ベッキーの父ジェームズをジェフリー・ディーン・モーガン、亡き夫ダンをメイソン・グッディングが演じています。
夫の死から立ち直れないベッキーと、危険な挑戦を好む動画配信者ハンター。正反対にも見える2人が支え合う一方、隠されていた過去が少しずつ明らかになります。
続編FALL 2の公開情報
fall/フォールはシリーズ化され、第2作と第3作の企画が進められています。第2作の原題はFALL 2: DEADPOINTです。
舞台はテレビ塔から、地上約1,500メートルの断崖絶壁へと変更。姉の死を受け入れられない主人公ジャックスが仲間と登山に挑み、岩崩れによって高所に取り残されます。前作とは異なる登場人物を中心に、新たな極限サバイバルが描かれる予定です。
第3作では、1作目を手がけたスコット・マン監督が脚本と監督を担当するとされています。
fall/フォールは、地上600メートルの恐怖と、喪失から立ち直ろうとする女性の再生を組み合わせた作品です。キャストの熱演や人間関係の秘密も見どころで、続編ではさらに過酷な高所サバイバルが期待されています。
fall/フォールのあらすじを結末まで解説

夫を事故で失ったベッキーは、親友ハンターに誘われ、高さ600メートルのB67テレビ塔へ挑みます。しかし、下山中に梯子が崩落。2人はわずかな足場に取り残され、逃げ場のない極限状態へ追い込まれていきます。
ここからは、ベッキーが夫の死と向き合い、生きる意志を取り戻すまでのあらすじを結末まで紹介します。
夫ダンを失い悲しみに沈むベッキー
ベッキーは夫ダン、親友ハンターとロッククライミングを楽しんでいました。ところが登攀中、ダンが足場を失い、そのまま崖下へ落下して死亡します。
事故から1年が経っても、ベッキーは夫の死を受け入れられません。酒に溺れ、父ジェームズからの連絡も避けながら、ダンとの思い出に閉じこもっていました。
父は、ダンが人生を捧げるほど立派な男だったのかと問いかけます。しかし、悲しみの中にいるベッキーはその言葉を受け止められず、父を遠ざけてしまいます。
高さ600メートルのB67テレビ塔へ
そんなベッキーのもとへ、事故以来疎遠だったハンターが現れます。彼女は、使われていない高さ600メートルのB67テレビ塔に登り、頂上からダンの遺灰をまこうと提案しました。
ベッキーは一度断るものの、ダンが生前に語った前向きな言葉を思い出し、挑戦を決意します。
荒野にそびえるテレビ塔は老朽化し、梯子やボルトには錆が目立っていました。それでも2人は命綱で体をつなぎ、強風に耐えながら頂上へ到達します。
ベッキーはダンの遺灰を空へまき、ようやく夫に別れを告げました。危険な登頂は、彼女が前へ進むための儀式になるはずでした。
梯子が崩落し地上600メートルで遭難
ところが、下山を始めた直後に老朽化した梯子が崩れ落ちます。先に降りていたベッキーも空中へ投げ出されますが、ハンターとつながった命綱によって落下を免れました。
しかし、地上へ続く梯子は失われ、携帯電話も圏外。足場は横になることすら難しいほど狭く、飲料水やドローンを入れたリュックも数メートル下のパラボラアンテナへ落ちてしまいます。
さらにベッキーは脚を負傷。強い日差しと脱水によって、2人の体力は少しずつ削られていきました。
ハンターの死と隠されていた真実
ハンターは水とドローンを取り戻すため、ロープでパラボラアンテナへ降ります。リュックの回収には成功しますが、戻る途中で落下し、アンテナへ激突して死亡していました。
ところがベッキーは親友の死を受け入れられず、その後もハンターが隣にいるという幻覚を見続けます。ベッキーがハンターを引き上げたと思っていた場面も、実際に回収できたのはリュックだけでした。
やがてベッキーは、ハンターがすでに死んでいるという現実に気づきます。孤独と絶望に直面しながらも、助けを待つだけでは生き残れないと覚悟を決めました。
ハゲワシを食べ生きる意志を取り戻す
弱ったベッキーを狙い、ハゲワシが脚の傷をついばみます。しかし彼女は死んだふりをして鳥を引き寄せ、逆に捕まえて食べました。
衝撃的な場面ですが、ここでベッキーは「死を待つ側」から「生きるために戦う側」へ変わります。夫や親友を失い、生きる気力さえなくしていた女性が、ようやく自分の命を守る決意を固めたのです。
携帯電話を地上へ落とす最後の作戦
体力を回復させたベッキーは、ロープを使ってハンターの遺体があるアンテナまで降ります。
そして、救助を求めるメッセージを入力した携帯電話をハンターの靴で包み、その靴を遺体の腹部へ入れました。遺体を緩衝材として地上へ落とし、携帯電話を衝撃から守ろうと考えたのです。
作戦は成功し、地上付近で電波を受信した携帯電話からメッセージが送信されます。連絡を受けた父ジェームズと救助隊がテレビ塔へ駆けつけ、ベッキーは無事に救出されました。
結末とベッキーの再生
ラストでベッキーは父と抱き合い、無事に再会を果たします。テレビ塔から脱出しただけでなく、ダンの死に縛られていた心からも解放されたのでしょう。
fall/フォールのあらすじは、極限の高所サバイバルであると同時に、悲しみに立ち止まっていたベッキーが、生きる意味と家族の大切さを取り戻す再生の物語です。
登場人物から読み解くそれぞれの心情
| 登場人物 | 人物像と役割 |
|---|---|
| ベッキー | 夫の死から立ち直れずにいる主人公。極限状態を通して生きる意志を取り戻す |
| ハンター | 危険な動画を配信する親友。明るく大胆だが、ダンとの関係を隠している |
| ダン | クライミング事故で死亡したベッキーの夫。生前にハンターと不倫していた |
| ジェームズ | ベッキーの父親。娘を心配し、ダンへの依存から抜け出してほしいと願っている |
ベッキー、ハンター、ダンは、それぞれ異なる思いを抱えています。3人の関係を整理すると、テレビ塔で起きた出来事だけでなく、物語に込められた再生や贖罪の意味も見えてきます。
ベッキー|悲しみから立ち直る主人公
序盤のベッキーは、夫ダンの死を受け入れられず、自分で決断する力を失っています。テレビ塔へ登った後もハンターに頼っていましたが、親友の死と向き合ったことで、生き残る道を自ら選び始めました。
彼女の物語は、単なる高所からの脱出ではありません。亡き夫への依存を断ち切り、再び自分の人生を歩き出す精神的な再生も描かれています。
ハンター|友情と罪悪感を抱える親友
ハンターは、危険な挑戦を恐れない行動力のある女性です。動画では自信に満ちていますが、心の奥ではダンとの不倫に罪悪感を抱えていました。
ベッキーをテレビ塔へ誘ったのも、親友を立ち直らせたいという友情だけではないでしょう。ダンとの過去に区切りをつけ、自分なりに償いたい思いもあったと考えられます。
ダン|理想と現実が異なる亡き夫
ダンはベッキーの回想の中で、愛情深い理想の夫として描かれます。しかし、ハンターとの不倫が判明すると、その印象は大きく変わります。
ベッキーが愛していたダンと、実際のダンは同じ人物ではありません。この事実を知ることが、彼女が過去への執着から抜け出すきっかけになりました。
ベッキーは悲しみを乗り越え、ハンターは友情と罪を抱え、ダンは死後に理想化された存在でした。3人の関係をたどることで、本作が描いているのは高所での恐怖だけでなく、喪失を受け入れて前へ進む人間の強さだと分かります。
fall/フォールの見どころ|地上600mを体感させる映像

fall/フォールの見どころは、地上600メートルの恐怖を画面越しに体感できる映像です。足元がむずむずするような高所表現は、どのように生み出されたのでしょうか。舞台設定と撮影方法から、その迫力に迫ります。
東京スカイツリー級の高さ
地上600メートルは、東京スカイツリーに近い高さです。地上を走る車や人は点のようにしか見えず、少し足を滑らせれば助からない状況が一目で伝わってきます。
さらに、2人が取り残される頂上の足場は直径数メートルほど。横になって休む余裕もなく、眠って体勢を崩せば、そのまま落下しかねません。この逃げ場のなさが、緊張感を一段と高めています。
実在する約625mの鉄塔がモデル
劇中のB67テレビ塔は架空ですが、デザインの参考になったのは、カリフォルニア州に実在するKXTV/KOVRタワーです。その高さは約625メートル。似た規模の細い鉄塔が実在すると知ると、映画の恐怖も急に現実味を帯びてきます。
山上に建てた約30mのセット
撮影はすべてをグリーンバックで処理したわけではありません。山の上に約30メートルの塔のセットを建て、実際の空や地形を背景に撮影しています。
そのため、俳優の髪や服を揺らす風まで自然です。作り物らしさが薄く、本当に落下しそうな感覚が生まれています。
実景とスタントが生んだ迫力
グレイス・キャロライン・カリーとヴァージニア・ガードナーは、多くの場面で自らスタントに挑戦しました。地上600メートルで撮影したわけではないものの、強風や雷など厳しい自然条件の中で演じたことが、映像の緊迫感につながっています。
実在する塔を思わせる設定、山上のセット、俳優たちの体を張った演技。この3つが重なり、fall/フォールならではの手に汗握る高所体験が完成したのです。
極限環境で過去の傷を抱えた主人公が生き残ろうとする映画が好きな方には、レヴェナントのネタバレと生存本能の考察も読み応えがあるかなと思います。
ドローンを使った救助作戦が次々と失敗した理由
テレビ塔に取り残されたベッキーとハンターは、わずかな道具を使って何度も救助を求めます。しかし、希望が見えたと思うたびに作戦は失敗。ここでは、2人が試した方法と、最後の脱出につながったポイントを順番に見ていきます。
携帯電話で電波を探す作戦
最初に2人が試したのは、携帯電話をロープで低い位置まで下ろす方法です。頂上では圏外でも、高度を下げれば電波が入るかもしれないと考えました。
ところが、手持ちのロープでは通信可能な高さまで届きません。そこで携帯電話を靴と靴下で包み、救助要請を投稿した状態で地上へ落とします。しかし、落下の衝撃で壊れた可能性が高く、メッセージは送信されませんでした。
地上の男性へ助けを求める作戦
双眼鏡で地上を確認すると、塔の近くに男性たちの姿が見えました。2人は靴を投げたり、夜を待って信号弾を撃ったりして、自分たちの存在を知らせます。
男性たちは塔の上に人がいることに気づきますが、救助を呼ぶどころかハンターの車を盗んで逃走。助かると思った直後の裏切りだけに、見ている側まで心を折られる場面です。
ドローンに救助メッセージを託す
ハンターが回収したリュックには、水とドローンが残されていました。2人は救助を求めるメモをドローンに付け、近くのモーテルまで飛ばそうとします。
ただし、バッテリー残量が足りません。ベッキーは航空障害灯のソケットから電気を取り、危険を冒して充電に成功します。
今度こそ救助につながると思われましたが、ドローンはモーテルの直前で走行中のトラックに衝突。あと一歩のところで作戦は失敗に終わります。
携帯電話をドローンで下ろせなかった理由
ドローンに携帯電話を載せ、電波が届く高さまで下ろせばよかったのでは、と感じる方もいるでしょう。
しかし、携帯電話の重量に加え、強風やバッテリー残量、機体の安定性まで考えると、無事に飛ばせたとは限りません。操縦を誤れば、ドローンと携帯電話を同時に失う危険もあります。
一連の失敗は、ベッキーから希望を少しずつ奪い、極限状態へ追い込むための展開です。ただし、すべてが無駄だったわけではありません。靴や布で携帯電話を保護した経験が、最後にハンターの遺体を緩衝材として使う作戦へつながります。何度も繰り返された失敗が、最終的な救助を成功させる伏線になっていたのです。
fall/フォールのネタバレ考察|結末と伏線・ハンターの末路・ハゲワシの意味
ここからは、物語の核心となるハンターの死亡時刻や幻覚の伏線、143のタトゥー、ハゲワシの意味を深掘りします。初見では突然に感じるどんでん返しですが、振り返ると答えは映像の中にしっかり置かれていました。
ハンターが死亡したタイミングを解説

ハンターはいつ死亡し、なぜ生きているように見えたのでしょうか。落下場面を振り返ると、真相を示す手がかりがはっきり残されています。
リュック回収後の落下で死亡
結論からいうと、ハンターが死亡したのは、パラボラアンテナに落ちたリュックを回収した直後です。
ロープの長さが足りなかったため、彼女は途中で命綱を外してアンテナへ飛び移ります。リュックを手に入れた後は、自撮り棒でロープを引き寄せ、リュックにつかまって頂上へ戻ろうとしました。
しかし、あと少しのところで手を離し、パラボラアンテナへ落下します。ベッキーが彼女を引き上げたように見えますが、実際に回収できたのはリュックだけでした。
鈍い衝突音が示す死亡の伏線
落下直後には、重いものがアンテナへぶつかったような鈍い音が聞こえます。これは、彼女の体がパラボラアンテナへ激突したことを示す重要な伏線です。
その後、本人が頂上へ戻ってきたように映りますが、そこからベッキーが真実に気づくまでの姿は、すべて幻覚でした。
幻覚はベッキーの心を守るためだった
ベッキーはすでに夫ダンを落下事故で失っています。さらに親友まで同じ形で亡くなった現実は、あまりにも残酷でした。
だからこそベッキーの心は、親友が無事に戻ってきたという記憶を作り出したのでしょう。幻覚は現実逃避である一方、孤独な状況で生き延びるための心の支えでもありました。
死亡したのは、リュック回収後にアンテナへ落下した瞬間です。その後に現れた姿は、親友の死を受け入れられないベッキーが生み出した幻覚でした。
ハンターが幻覚だと分かる伏線
| 伏線 | 幻覚だと分かる理由 |
|---|---|
| 水を飲まない | リュックを回収した後、ハンターは自分の分の水を口にしない |
| 作業に参加しない | ドローンの操作や充電など、物体を動かす作業はベッキーが行う |
| 手の負傷を理由にする | ハンターが行動しない不自然さを隠すため、両手の怪我が設定される |
| プロレスの知識がある | 知らないはずの逸話を話すため、ベッキー自身の知識だと分かる |
| 問いに答えられない | 落下時の状況を尋ねられても、ハンターは沈黙する |
| 頭部から出血している | 現実の遺体が負った傷が、幻覚の姿にも現れ始める |
ハンターの死はすぐには明かされませんが、行動を振り返ると小さな違和感がいくつも残されています。ここでは、真相につながる代表的な伏線を見ていきましょう。
回収した水を一度も飲まない
炎天下で長時間過ごしているにもかかわらず、ハンターは回収した水を飲みません。水を口にし、ドローンを操作するのもベッキーだけです。ハンターが現実の物に関わらない点は、彼女がすでに実体を失っていることを示しています。
知らないはずのプロレスを語る
序盤のハンターはプロレスに詳しくない様子でした。それなのに後半では、高所から落下したマンカインドの逸話を使ってベッキーを励まします。
これは父親とプロレスを見ていたベッキー自身の記憶です。つまり、ハンターの言葉に聞こえていたものは、ベッキーが自分を奮い立たせるための心の声だったのでしょう。
幻覚のハンターは、ベッキーを苦しめるだけの存在ではありません。孤独で心が折れないように寄り添い、危険へ踏み出す勇気を与えていました。ハンターの姿を借りた生存本能が、最後までベッキーを支えていたと考えられます。
143のタトゥーが示すダンとハンターの浮気

ハンターの足に刻まれた数字は、物語の見え方を大きく変える重要な伏線です。単なるタトゥーに見えますが、その意味を知ったベッキーは、夫と親友に隠されていた関係へたどり着きます。
143はI love youを表す数字
143は、英語のI love youを構成する文字数を表しています。Iは1文字、Loveは4文字、Youは3文字。ダンがベッキーへ言葉で言うのは恥ずかしいからと愛情を伝える際に使っていた、2人にとって特別な数字で、部屋のコルクボードに貼ってありました。
しかし、2人だけの暗号の数字がハンターの足にも刻まれていたことで、ベッキーはダンとの関係を疑い始めます。さらに結婚式の映像を見返し、ハンターがダンへ特別な感情を抱いていたことにも気づきました。
ハンターとダンの不倫期間
問い詰められたハンターは、ダンと約4か月にわたって関係を持っていたと認めます。ただし、ベッキーとダンの結婚後は罪悪感を抱き、不倫関係を終わらせていました。
ハンターが命の危険を冒してリュックを取りに行ったのも、親友を助けたい気持ちだけではなかったのでしょう。ベッキーを裏切ったことへの贖罪が、その無謀な行動を後押ししたとも考えられます。
父ジェームズの言葉も伏線だった
父ジェームズは序盤から、ダンはベッキーが思うほど立派な男ではないと語っていました。ジェームズが不倫を知っていたとは断定できませんが、ダンの本質を見抜いていたようにも感じられます。
当初は冷たく聞こえた父の言葉が、真相を知った後では違う意味を持つ。この見せ方も、本作の巧みな伏線回収の一つです。
浮気設定がベッキーの再生につながる
ダンとハンターの浮気設定を、物語に必要なかったと感じる方もいるかもしれません。ただ、ベッキーがダンを完璧な夫として理想化したままでは、過去から抜け出せません。
ダンにも欠点や裏切りがあったと知ったことで、ベッキーは亡き夫を神聖視するのをやめ、生きている父との関係へ目を向けられるようになります。
この数字は、不倫を暴くためだけの仕掛けではありません。ダンへの執着を手放し、ベッキーが自分の人生を取り戻すきっかけでもあります。小さなタトゥーが、彼女の過去と再生をつなぐ重要な鍵になっているのです。
ハゲワシが象徴するベッキーの変化
『FALL/フォール』のハゲワシは、単なる敵ではありません。序盤の伏線からベッキーの覚醒まで、物語の重要な意味を背負っています。
序盤から示されていた死の伏線
B67テレビ塔へ向かう途中、ハゲワシが弱った動物を食べる場面が登場します。これは、塔の上で体力を失ったベッキーと、アンテナで死亡したハンターが獲物になる未来を暗示していました。
実際にハンターの遺体は食べられ、意識を失ったベッキーも脚の傷をついばまれます。ハゲワシは、2人に迫る死そのものを表しているのでしょう。
捕食者と獲物が逆転する瞬間
ベッキーは死んだふりでハゲワシを誘い出し、素手で倒して肉を食べます。かなり衝撃的ですが、残酷さだけを狙った場面ではありません。
それまで獲物だったベッキーが捕食者へ変わり、恐怖や嫌悪感を越えて生きる道を選びます。夫ダンの死に囚われていた彼女が、再び前を向いた決定的な瞬間です。
失った命を生きる力へ変える
ハンターを食べたハゲワシをベッキーが食べる流れには、親友の死を自分の力へ変えるという意味も読み取れます。
さらに、ハゲワシによって傷ついたハンターの腹部は、スマートフォンを守って地上へ落とすためにも利用されました。ハンターは亡くなった後も、結果的にベッキーの生還を支えたのです。
ハゲワシの生食は危険なのか
現実にハゲワシを生で食べれば、サルモネラ、カンピロバクター、大腸菌などによる激しい胃腸炎が心配されます。
野生鳥類であり、腐肉を食べる習性があるうえ、生食しているため、通常の鶏肉の生食以上に危険と考えるべきです。劇中では飢えをしのぐ最後の手段でしたが、現実では絶対にまねできません。
ハゲワシはベッキーに迫る死であると同時に、眠っていた闘志を呼び覚ます存在です。獲物だった彼女がハゲワシを食べることで、過去に囚われた女性から、自ら生きる道を切り開く人物へ変わったことが示されています。
ラストでベッキーがどうやって助かったか解説

ベッキーの生還は、偶然ではありません。何度も失敗した救助作戦から学び、最後に携帯電話を地上まで壊さず届ける方法を思いついたことが、ラストの救出につながります。
ハンターの遺体を緩衝材にする
最初に携帯電話を靴で包んで落とした際は、地面への衝撃で壊れた可能性が高い状態でした。そこでベッキーは、靴よりも大きな緩衝材としてハンターの遺体を利用します。
父親への救助メッセージを入力した携帯電話をハンターの靴に入れ、さらにその靴を遺体の腹部へ押し込み、地上へ落としました。
救助メッセージが父親に届く
携帯電話は地上付近まで落下したことで電波を受信し、送信待ちだったメッセージが父ジェームズへ届きます。靴と遺体が衝撃を吸収したため、携帯電話も壊れずに済んだのでしょう。
ジェームズがテレビ塔へ到着すると、すでに救助隊や救急車両が集まっていました。シートで覆われた遺体を見て娘の死を覚悟しますが、その遺体はハンターです。救出されたベッキーが声をかけ、2人は抱き合って再会します。
救出方法が詳しく描かれない理由
映画では、ベッキーがどのように塔から下ろされたのかは詳しく描かれません。ここで大切なのは救助の手順ではなく、ベッキーが自分の力で生きることを選び、父親との関係を取り戻した点です。
序盤のベッキーは父からの電話を無視し、ダンを否定されたことに怒っていました。しかし、ダンの裏切りとハンターの死を経験し、自分を変わらず思い続けていたのが父だったと気づきます。
人生は短いという言葉の意味
再会後、ベッキーは人生は短いと語ります。ダンやハンターのように、命は突然失われるかもしれない。それでも、残された時間を生きていくという彼女の決意が込められています。
fall/フォールのラストは、テレビ塔から生還しただけの結末ではありません。過去の死に囚われていたベッキーが、生きている父とのつながりを選び直し、自分の人生を取り戻す物語として締めくくられています。
『fall/フォール』ネタバレ解説まとめ
- fall/フォールは地上600メートルのテレビ塔を舞台にしたサバイバルスリラー
- 主人公ベッキーはクライミング事故で夫ダンを失っている
- 親友ハンターはベッキーを立ち直らせるためテレビ塔へ誘った
- 2人は頂上でダンの遺灰をまき別れを告げた
- 下山中に老朽化した梯子が崩落して脱出不能になった
- 水とドローンの入ったリュックはパラボラアンテナへ落ちた
- 救助要請の投稿や信号弾による作戦はいずれも失敗した
- ハンターはリュックを回収した後にアンテナへ落下して死亡した
- 頂上へ戻ってきたハンターはベッキーが見ていた幻覚だった
- 水を飲まないことや物体を動かさないことが幻覚の伏線になっている
- 143のタトゥーはI love youの文字数を表している
- ハンターは生前のダンと約4か月にわたって不倫していた
- ハゲワシを食べる場面はベッキーが獲物から捕食者へ変わったことを示す
- ベッキーは携帯電話をハンターの遺体で保護して地上へ落とした
- fall/フォールのネタバレ結末はベッキーが父親と再会して生きる意志を取り戻す